我が家は最寄りのスーパーまで10kmくらいで、東京人と札幌人の夫婦としてはかなり遠く感じるんですよ。
夏は車で10分程度、冬だと雪道で20分くらいかかる。
体調不良が続いた桂子さん(を含めた我が家)を助けるため、お義母さんがスーパーで買い物をしておいて、僕がそれを取りに行く、というふうにしてくれる時がかなりあります。
これがほんとありがたい。
で、今日もそういう話になりまして、「わたるちゃん、あとで取りに行って」ってことになったわけ。
わたる「わかった〜。それならビアソーセージ切れるから欲しいな」
けいこ「(お母さんはそれ)わかるかなあ。」
わ「写真送っておいたよ」
け「写真転送するのけっこう手間なんだよね。」
わ「(え〜〜、俺、そんな扱い??と思いつつ言わない)」
みたいなことが昼間にありました。
***
夜、桂子さんが寝る前の時間(僕より早い)、たいてい僕らはその日の愛と感謝を伝えあう時間を持ちます。ほんの1、2分ですけどね。
それでひとしきり伝え合ったあと、桂子さんが「あ、そうだ、もう一つ言わなきゃって思っていたのがあった」っていうわけ。
何かなと思ったら。
「昼間、ソーセージ買って欲しいってわたるちゃんが言った時に、とっさにいい答えができなかったのがそのあと引っかかっていて。
あんな風に言ってしまうことがあるけれど、わたるちゃんのことが大切だし、ほんとならもっと優しいことばで応じてあげたいって思ってる。
でも今日みたいに、うまくできないこともあって・・・、ごめんね。」
「ええ、そうなのね!わざわざありがとう。感動する。」
「今回はこうして言えたけれど、もっと優しくできていたらよかったなあ、って思って、そのままいう機会なく終わってることもけっこうあるんだよ。」
「そうなんだ!昼の時は確かにちょっとショックを受けてたんだけれど、今こうして言ってくれてとてもいい体験に変わった。ありがとう。」
っていうやりとりをしました。
もっと優しくできていたらよかったなあ、って思って、そのままいう機会なく終わってることもけっこうある。
それをこころを開いて語ってくれているのを聞けて、僕もとてもあたたかい気持ちになったし、なんていうんだろ、希望を持ったというか、何かが癒えたというか、ちょっと世界がシフトしたように感じたのでした。
おしまい。
(写真はなんとなく1/2の美しかった朝食。桂子さんち風のお雑煮を作ってくれた。)
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