GFLのアーリートラウマでいうケアを引き出す防衛(通称2番)が強い人は、自己完結しやすいのでしょうか、という質問を半年講座の中でいただきまして。
興味深いお題なのでここでもシェアしてみます。
このタイプの人は基本一人で生きているときにはこじんまりと困らず生きていくことが上手です。
控えめに生きている限り、お金に困ることもあまりありません。
これが誰かと一緒に生きるようになると(とくに同居や家計を共にすると)状況が一変します。
相手には大して求めない(求めることができない)のに、相手のためには自分のリソースを使い始めちゃう。大事に貯めていた時間やお金も、もっぱら相手のために使われてしまう。
その結果、自分ばっかり消耗していくパターンになりやすいです。
そこで問題になるのは、たとえ相手の負担になっても、自分はこれが欲しい、こうしてほしい、と言えるかということ。
実際いってみて「え〜」ってちょっと否定的な反応が返ってきたり、あるいは言おうとするだけでも、体に反応が出て苦しくなるので、結局言わないままになる。
そういう回避のパターンがこの防衛にはあります。
ここで無理に自分の欲求を通そうとしたら、10倍大変になって返ってくる、みたいな前提が作られています。トラウマによって。
***
一般的に、アーリートラウマによる回避行動が続くと、「おーい、なんかおかしいよ」っていうサインが現れます。
今回のケースでは、自分ばかり犠牲になっている感じとか、愛が循環していない感覚とか、そういうサインとして現れます。
そして、「よし、自分を満たせるようにもうちょっと相手に求めてみよう」って思ったり、実際発言しようとすると、たぶんそのときにたぶん、おなかがぎゅーってなるとか、なんらか身体に反応が出ているはず。これもサインです。
が、それを避けようとする、という回避行動で、結局言わずに我慢してしまったり。
こうしたサインを拾って軌道修正できたらいいけれど、そこがうまくできないと、結局一人で自己完結して生きるほうが楽だと、錯覚してしまう。
***
さてこのパターンから抜け出すためにどうしたらいいか。
詳しくはGFL半年講座などでお伝えしているのですが、意識して誰かに相談してみたりお願いしてみるトレーニングをするのはとても有効です。
まずはパートナーじゃなくて、もうちょっと安全な距離(笑)の人がいたらその方がハードル低いと思います。
もう少し細かくいうと。
自分は何を求めているのか、を常に自分に聞いてあげる。
相手の(誰かの)負担になったとしても、それはちょっと置いておいて、自分は何を求めているのかを聞いてあげる。
それがまずひとつ。
そして、それを誰かに言ってみる(またはいうことを想像してみる)ときに、体に出てくる反応、あるいは実際に返ってきた相手からの否定的な反応で、こちらの体に出る反応をもとに、アーリートラウマを癒していく。
その具体的な方法はひとことで簡単には書けないんだけれど、そのためのセルフヒーリングの方法があります。
この二本立てで取り組んで、相手に負担をかけることを厭わずに、自分にとって必要としていることを求めていけるようにするっていうことです。
こうなってくると「人と生きる方が楽に大きな豊かさが入ってくる」という世界が開けてきます。
思い当たる方は参考にしてみてください。
Comments