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二子渉

体の声に従う、の誤解

婚活中の人と話していて、「あー、それ罠だよ!ストーーーップ!」って思わず叫びたくなるトピックがあります。


それは、

「生理的に無理って思って、それっきりにしました」

「頭ではこの人がいいはずと思うんだけれど、体が無理って言ってて、体の方が正確だと思うのでお断りしました」

みたいな話題です。


***


例えば、これまで自分のことを探究してきて、「肝心な時にしっかり話しあえる関係がいい」って深く望んでることを掴んだ人。


何回目かのデートでいい感じになった時に彼が手を握ろうとしてきて、その瞬間、ゾワってなって、もう無理!この人は絶対ない!って思ったなんてことがあるとする。


この「ゾワっ」を「体からの正しいメッセージ」と捉えて、この手をつなぐ件について何も話すことなく関係を終わらせちゃったら、「肝心な時にしっかり話し合う」関係を自らぶち壊しちゃってることになる。


「いや、あんたが肝心な時に話し合ってないじゃん」って状態になってる。


本人的にはその時の衝撃が強すぎて、到底無理と思っちゃったりするんですよ。


これはあなたが悪いって話ではないの。


でもアーリートラウマの心得のある人がこの話を聞いたら、99%これは単なる防衛反応だなってわかる。


そして自らの反応に乗っ取られて、自分の望みから遠ざかってしまうっていうことが起こる。


こういう時に立ち止まる胆力が試されるんですよね。


***


巷には「体の声が正しい」っていう、もっともらしくて不正確な情報が溢れています。


これちゃんと知っている人からしたら明らかなんだけれど、僕らの体の感覚っていうのは、けっこうアテになりません。


むしろかなりの場合に、単なるトラウマ反応だったりします。


もしそれに従っちゃったら、自分を本当の願いから遠ざける回避行動に入っていく入り口です。


もちろんね、頭の声がトラウマ反応的なもの、回避行動を促すものであることも多いんですよ。


それに厳密にいうなら瞬間的な体の感覚が正しい時もある。


このあたりは、ちゃんとトレーニングしたら多くの人が1年以内に9割以上区別つくようになります。


でも知らない人にとっては区別つかないようなものでもある。


なのであなたがこの分野で心得がなければ、今みるべきは、「わたしは、ほんとうのほんとうには何を望んでいるのだろう」っていうこと。


その願いをしっかり握り続けて歩くこと。


そして可能なら、本当に信頼できる体の声と、トラウマ反応の身体感覚の区別がつけられるような学びをえること。


ちなみに本当に信頼できる体の声っていうのは、落ち着いてハラに聞いた時に返ってくるようなものが典型で、もっと静かで動かし難い確信があります。

(ごく一部の瞬間的な危機を察知する場合なんかは例外ね)


***


今ひっそりとモニター募集中の、シングルのためのGFL連続講座では、この区別をつけられるようになるトレーニングも行います。


ここの感度が高まったら、この人が自分に合うパートナーなのかどうかの判断にも自信が持てるようになっていきます。


GFL修了生の皆さん、身の回りに必要としている方がいたらぜひご紹介くださいね。



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