彼は付き合うまではあんなに優しかったのにとか、結婚した途端に放っておかれるようになったとか、世の中によくあるように聞いています。
で、その説明として、男性は狩りをする生き物だから、獲物(女性)を狩ったらそこまでで完了しちゃうから、次に目がいくのだ、みたいな説明がなされているのもよく見かけます。
でも違うと思うな〜。
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割と最近書いた【気持ちを語らず繋がる、男性性の話】っていうシリーズ、読んでいただけたでしょうか。
ま、残念ながら、彼は付き合うまではあんなに優しかったのにとか、結婚した途端に放っておかれるようになったとか、そういう状況はよくあるかもしれないとも思うんですけどね。
そうなんだけれど、その理由はあなたに興味がなくなったからではないです。
付き合う前とか、結婚する前のあなたは、彼にとって狩る獲物というのは、まあまあ当たってると思うんですよね。
獲物っていうとアレですが、あなたと繋がりを築くことが目標になっている。
マンモスを狩るという目標があったり、仕事で売り上げを上げるという目標があったり、プロジェクトを成功させるという目標があったりするように、そこに向けてまっしぐらになるような大事な目標。
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さてそして、たとえばあるプロジェクトを成功させるに当たっては、そのために交渉しなくてはならない取引先があったら、一生懸命対応するわけです。男性性というものは。
そしてそのプロジェクトの成功に向けて、共に働いている仲間との間では、男性の標準の繋がり方、男性性に基づく繋がり方では、本気で行動することで、尊敬という繋がりがつくられていく。
この時仲間たちとは、気持ちを聞き合うとかいうことは皆無です。
お、あいつも持ち場でがんばってんな。俺もがんばるぜ。
っていう連帯感でつながってるわけ。
つまり仲間(すでに繋がっている人)とは、丁寧な関わりとか持たないものなんですよね。
取引先とか、お客さんとかへの対応は、それよりは何十倍も丁寧にやりとりするわけなんだけれど。
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ということで話が見えてきたかもしれませんが。
あなたと付き合って(あるいは結婚して)、あなたと繋がりができたなら(仲間になったなら)、その時点で丁寧にフォローし合う関係ではなくなっちゃうのでした。
女性性でつながる方がデフォルトの人にとっては意味わかんないと思いますけど、これが一見、「釣った魚には餌をやらない」みたいに見える現象の正体だと思います。
どうでもよくなったり、関心がなくなったからじゃなくて。
すでに繋がってる仲間だと感じているから。
繋がりを感じているから。
だから細かなやり取りはもはや必要ない。
そういう認識になるのが自然。
なんか・・・、すみません。
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そしてこのことはもちろん、あなたの望みを諦めろという話ではありません。
あなたがもっと細かなやりとりとか、気持ちを伝え合ったり聞き合ったりすることが大事なら、そのことを望んでいい。当然です。それを叶える権利があります。
そしてあなたの望みは、あなたが叶えてあげる必要がある。
そのときに、それは相手にとっては、それはたぶん思いもよらないくらいのことなのだということを踏まえて関わる必要があるってわけ。
僕自身もかつて、ほんっっっっとうに全然意味わからなかったです。
今は意味はわかるけれど、自分から女性性に基づく繋がり方を築くことは自然にはできなくて、妻からの働きかけなしにはまずできないんですよ。
そしてこのテーマでこころ折れて諦めてしまう人もけっこういるんですよね。
そのことには僕なりにとても胸を痛めてきました。
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こころ折れずにやり続けられるとしたら、同じ取り組みをやっている仲間と過ごすことはとても役に立ちます。適切な方法論を手に入れることも。
GFL半年講座はそのための講座です。気になる方は引き続き僕の投稿をチェックしておいてくださいね。
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