日本は結婚生活をめぐっては、男性はとにかく稼げないことには価値がない、という社会になっています。
未婚男性に彼女がいるかどうかは、収入と強い相関がある。
婚活市場を眺めていても、男性は明らかに収入でまず、ふるいにかけられる。
そして不況時に日本人男性の自殺率は増加するのに対して、女性の自殺率は増えないし、アメリカでは男女とも増えない(それもすごいけど!)。
「男よ、稼げなかったらお前は価値ないよ(っていうか死ねば!?)」というメッセージが、日本社会には強烈にあります。
改めて、恐ろしいことだなあって思う。
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で、そこにはいろんな背景があるわけなんだけど。
例えば社会の変化としては明治時代の民法があるそうで。それまで夫婦別財産だったのが、以来、家庭の財産は夫に所属することになった。妻は独立して財産を持てない、という制度になった。(実はそれで離婚率が激減した) とかね。
これ女性に対して酷い法律であるのは明らかだけど、回り回って男たちにとっても全然よくなかった可能性がありますよね。
そもそも女性が働いて稼ぐのは難しい社会構造で、こういう法律になったら、もうあとは男がしっかり稼いでくるのは当然ということになる。
そういう制度上のいろいろも拍車をかけてきたとは思う。
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まあでも、社会制度とかもあるとは思うけど。
現状、夫に「あなたが一切稼げなくなったとしても、私にとってのあなたの価値はひとかけらも変わらないよ」って言い切れる妻が、どれだけいるかっていうと、そうそういない。
どうですか。
そもそも社会からや、誰からも言われなくたって、男にとってはもし愛する女性を幸せにできないなら、死んだ方がマシってくらいに痛みは感じるしね。
「稼げない男は死ね問題」
これってどうなるといいんでしょうね。
あなたにとっては、どうなるといいですか。
と投げかけて時間切れにつき今日はおしまい。
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