反抗期とは何か
- 二子渉
- 3月17日
- 読了時間: 3分
子育て相談で「子どもが反抗期で大変なんです」という声を何度となく聞いてきまして。
発達初期に作られるトラウマと防衛機制について研究してきてつくづく思うのはこんなこと。
人間は、発達初期の胎児期から6歳くらいまではスペックが足りていない状態(最初は自力で歩くこともできないし、言語で意思疎通もできない)でやりくりする必要があります。
その時に多用した未熟ながらの対応法はその後も大いに痕跡を残します。
0歳児は泣いて訴えるしかできないけれど、それで欲しいものが得られなかったら、できるだけ求めないようにする、という対応法を採用したり、
1歳児は自分で歩いたり冒険する時に、見守られたり、転んで痛い思いをしても優しくいたわられる必要があるけれど、それが得られないとなったら、自分だけで力をつけ人が助けてくれるという期待を捨てる、という対応法を採用したり、
というようなことです。
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そのような未熟な対応法の不具合が、あっちこっちで現れるのが思春期であり反抗期だと捉えるとわかりやすいと思います。
この時期、物心つかない頃の傷を癒そうと人は無自覚のうちに足掻きます。
運が良ければ成人する頃にはけっこう丸くなれる(対人関係で思春期ほどカオスじゃない状態でいられるようになる)。
その「足掻いている」ときに、成熟した大人(の意識のエネルギー)と出会えたら、その分、癒しが進んで上手く着地できる。
中学や高校で、成熟度の高い先生は反抗されず、尊敬されてるじゃないですか。
そういうことです。
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でももし未熟な意識のエネルギーにしか出会えなかったら、強く反応的になり、幼少期に作った思い込みを強化していくことになる。
その足掻いている状態は、親から見ると場合によっては「手のつけられない反抗」みたいに見えるかもしれません。
機能不全な家庭だったり、周囲の環境も悪かったりしたならば、この思春期というチャンスをいかせず、幼い時に作った思い込みの世界に閉じ込められていくことになるわけです。
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で、もちろんこれはゼロか100かの話じゃないです。程度問題。
今の日本の社会では、まあまあいいルートを辿ったとしても、すっかり大人になった後も幼少期の未熟な対応法がたくさん残ります。
それは人生の全体にうっすら強力に制限をかけている。
そしてそれが最も顕著に現れるのが、パートナーとの関係です。
幼少期に傷つき、なんとか生き延び、思春期を通しても癒しきれなかった傷を見つけるのには、パートナーシップに取り組むのが最も効果的と言われる所以(ゆえん)です。
でもここに取り組んでいったならば、思春期に荒れてた子がとてもいい先生に出会って人生変わるみたいに、今からでもものすごく人生が変わっていくことになるってわけ。
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