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自立と、健全に彼に頼ることの境界線がわかりません

  • 二子渉
  • 8月9日
  • 読了時間: 5分

自分の幸せは自分で面倒を見る、というのが精神的な自立の基本。

誰かのせいにしないし、環境のせいにしない。

そのことと、夫(彼氏)に頼るみたいなことの境目がわかりません。


みたいな疑問を語られる方がちょくちょくいます。


特に、男性は女性のためにできる限りのことをしてあげたい生き物のはずなのに、私に対してはそうする気がないように見えます、みたいな場合ですね。


これは結婚2.0と3.0をわける、とても重要なポイントです。



ちょっとじっくり書いてみます。

例えば、

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

自分の幸せに自分で責任を持つために、ちょっと大変すぎる夕食の支度について手を抜いて自分に楽をさせてあげています。

その結果私が感じる気持ちは、ああよかったという感じからは程遠くて、むしろ「旦那はいいよな、なにもしなくてもご飯にありつけて」みたいなちょっと恨みがましい気持ちなのです。

かといって彼に食事作ってもらうようお願いしても、全然作ってくれる気配はないです。

そしたら今できる最善は、自分の負担を減らしてあげることくらいしか思いつかないのですが、全然いい気分ではいられなくて、何かズレてる感じもします。

精神的な自立と、相手に求めることの境目について、もうちょっと教えてください。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

みたいなこと。


具体的な内容は様々ですが、同じような構造で悩んだり躓いたりする人は割といます。


どう思いますか?


***


この話のポイントは大きく分けて3つあります。


その1。


精神的に自立するというのは、自分でなんでもやるということではなくて、自分の主体性で生きるということ。

自分でなんでもやるのではなくて、自分が主体性を持って、人に助けてもらうということです。

よく使う例え話ですが、成人して一人暮らししてて、どうしてもお金に困る局面があったとする。そのときに親に対して、「本来なら自分で稼いで生きていくのが筋だとは理解しています。今後もそうできるように、当然目指していくつもりですが、たった今はほんとうに困っているので少しお金を貸してもらえませんか。」と頭を下げるなら、これはとても自立した態度と言えるわけなのです。

これがもし、「親なんだから、こういう時はすっとお金出して当然のはずじゃないのか!?」とか思ってたら自立してないです。自分の主体性で、人の助けを借りてはいない。

話を戻しまして。

パートナーに、自分の主体性でお願いして彼に自分の望みの実現を手伝ってもらう。

たとえばそれが、私が疲れているときには、夕食を作ってはくれませんか、とかね。

そして彼にはそれを断る権利があります。


***


そこでその2。


彼は彼の人生を生きているので、もし自立している人なら彼自身の判断で断ったり応じたりするでしょう。それで健全。

普通に他人からお願い事されても、応じたり応じなかったりするわけだし、応じたくなるお願いのされ方、応じる気をなくすお願いのされ方がある。他人だったら明らかですよね。

なのでできるだけ彼が応じやすいようにお願いするっていうところまでが、こちらの責任範囲になります。自分のためにできるのはそこ。

幸いにして。

本来男性は、愛する女性のためならそうとうなんでもやってあげたい生き物です。

その報酬は、彼女が喜んでいる姿であり、自分の働きが彼女を幸せにしたのだという実感です。

普段からそういう報酬があるなら、次も喜んで応じちゃいます。むしろ断る理由がない。

でも普段その種類の愛情が彼に十分届いていないなら、いまここから届け始める必要があります。

そのポイントは、こころ開いて(防衛的でなく)お願いするということ。

そのこころ開いている女性の姿は報酬の先払いになり得る。

原理は単純ですが、実際には簡単ではないとは思います。

まあでも。

こうやってお願いしながらいい循環を作り、自分の欲しい現実を作っていっていいわけ。

これは自立しているやり方であり、上手くいく道です。


***


そして追加でその3。


これはもうちょっと実際的な話なのですが、いきなりハードル高すぎるお願いは無理です。

今、目玉焼きしか作れない旦那に、栄養バランスいい夕食を一汁三菜、今晩作って、って言っても無理です。

裁縫やったことない旦那に、子どもの服を基本、あなたに作って欲しいとか言っても無理。

この三次元世界に生きていたら、何かを上手くなっていくには、ちょっとずつ経験値を貯めていくしかないですよね。

ここは残念ながら、男性の性質が裏目に出るところでもあります。

できれば叶えてあげたい、でも自分では力不足で叶えてあげられなさそうだ、という現実に出会ったら、その痛みはまあ、女性が想像できないくらい大きいのです。死ぬほど辛い。

なので多くの場合、一気にバグります。防衛反応が出る。

怒り出したり、無視したり、出方はひとそれぞれです。

でもそれは、叶えてあげられない痛みの大きさゆえです。

ここで防衛的になるのは、もちろん彼の抱えてる問題です。

が、今この話は、女性が男性の力を頼って自分の願いを叶える、というテーマなので、女性側の主体性としては、このような反応を引き出さないようにするのが得策なわけです。


***


ということで。


なんとなく伝わりましたかね。


これらのポイントを押さえていったならば、彼はますますできる人になって、あなたの望みを叶えるよう力を発揮します。

これまで最も劇的だった例でこんなのがあります。

旦那さんは家事の一切をしない、できない、古典的九州男児だった、その奥さんが、ここにあるような働きかけをしていったわけ。

そしたら掃除洗濯をするようになり、料理も少しずつするようになり、やがて妻と子どものお弁当まで作って持たせるようになった。そこまでわずか半年。

このくらい変化する可能性があるの。

ここに書いてある通りに忠実にやり込んだ。


ぜひ参考にしてみてください。



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