アーリートラウマを直感的に理解する
- 二子渉
- 8月22日
- 読了時間: 3分
アーリートラウマについて興味ある方はぜひ読んでみて。
なかなかいい例えができたと思うのです。
アーリートラウマって、蜂の群れのようだなと思ったんですよ。
アーリートラウマっていうのは、発達の初期、胎児期から6歳くらいまでに形成される認識とストレスへの対応パターン。
これが大人になってからの人生でも、困難な現実を生み出し続ける最大の原因になる。
ほんと最大の原因。
パートナーのような身近な人との間では特に激烈に影響するけれど、あらゆる対人関係にうっすら強力に働いている。
と、ここまでは前置きで。
***
あらためて。
アーリートラウマって、蜂の群れのようだなと思ったんですよ。
公園で遠くにジャングルジムを見つけて、「あ、ジャングルジムに登って遠くを見よう!」って思って、ジャングルジムに向かって走り出すとするでしょ。
なにもなかったら、「その夢は簡単に実現する。」
でももし公園にアシナガバチがいっぱいブンブン飛んでいたとしたら。
刺されて即、命に危険があるわけじゃないけれど、刺されるのはすごくイヤ。
ジャングルジムに行く途中で何度も立ち止まったり、迂回したりしなきゃいけなくなる。
なんなら蜂に注意を取られて、ジャングルジムに登りたかったことなんて忘れてしまう。
***
アーリートラウマってこんな感じで、こころの中にたくさん飼っているアシナガバチのようなものなのです。
僕らが何か望みを叶えようと思った時、そこに向かってまっすぐ進むのを邪魔する。
場合によっては望んでいたことすら忘れさせられてしまう。
その痛みによって、あるいは痛みの予感によって。
そして誰もが、「小さく」「大量に」傷ついている。
その感じも蜂の群れっぽくてね。
一匹大きな魔物がいるんじゃないの。
でですね、アーリートラウマについて知って取り組んでいったならば、公園にいるアシナガバチが1000匹もいたのが500匹になり、100匹になり、10匹になる。
1000匹いたらとても辿り着ける気がしなくても、10匹なら、注意すれば全然大丈夫。
公園に10匹なら、慣れていたらほとんど気にしないでいられる。
むしろ公園に1000匹もいる方が異常事態な訳で、10匹しかいない状況にすぐに適応しちゃうし、1000匹いたときのことは忘れちゃう。
***
アーリートラウマに取り組むって、こんな感じなのです。
本来そうあれるはずの自由な状態を、取り戻すことになる。
パートナーの不機嫌さに出会った時にたくさん蜂が飛び始める人もいれば、仕事で自分のアイデアや意見を意見の違うみんなの前で表明する時にたくさん飛び始める人もいる。
その状況の種類は様々なんだけれど、今自分でも気付かないうちに、ものすごく不自由になっている場面で、自由度が回復することになる。
これが、アーリートラウマに取り組むことで、目の前の現実がまったく別物になっていく仕組みなのです。
おもしろくないですか。




コメント