言語化のトレーニングは、思考するのとどう違う?
- 二子渉
- 7月29日
- 読了時間: 3分
僕には血のつながらない息子がいまして(桂子さんの子どもね)、
海外留学中の高校生です。
彼にはガールフレンドがいまして、その彼女との関係の築き方がほんとにすごくてですね。
この歳からもう結婚3.0みたいな実践をしてる。
「結婚3.0」と呼んでるけれど法律的な意味の結婚とは関係なくて、
お互いがより本来の自分に還っていくような関係の築き方です。
それを実践してる。
***
それを桂子さんがしょっちゅうがっつりサポートしているわけなのですが、
そのサポートって何をしているかというと。
ほとんどが、彼自身が内面を言語化できるよう手伝ってる。
彼女さんとの間で生じた出来事で、
彼がショックを受けたり、嫌な気持ちになったり、とてもいい気持ちになったり、
いろいろあるわけです。
それを言語化できるように手伝ってる。
そして特にネガティブな気持ちになった時に、
相手を攻撃したり、自分を押し込めたりすることなく、
ただ、「ああ、こんなわけでこんな気持ちになっているんだな」と言語化して自分の意識に上らせてあげる。
ここには思考は介在していない。
ただいろんな感情を、観察して名前をつけながら並べるだけ。
全て出揃ったらそれだけで、ニュートラルな自分に戻れます。
そしてそれを彼女に、ニュートラルなところからこころを開いて伝えることで、
彼女との関係もグッと深まる。
***
でですね、今日の本題なんだけれど。
「私は内面の言語化が苦手なタイプなんです」という方が時々います。
けど、これはタイプの問題じゃない。
もしかしたら例外的な天才もいるかもしれませんが、99%の人にとって、これは字を書いたりするのと同じように、繰り返し練習してできるようになるものです。
もしかしたら字を書く以上に高度な技能の習得です。
息子が桂子さんの助けを借りてやっているように、いっぱい練習する必要がある。
そして内面の言語化に習熟することで得られることは、もうほんとに巨大でね。
他者、とくにパートナーとの関係を深めたり、共同でなにかを創造しようと思ったら、
ここに取り組むだけでも必ず元をとってあまりある結果がついてきます。
そしてここまでのところについては、思考を働かせる必要もほとんどない。
もし頭の中がごちゃごちゃしていたら、違うところにいっちゃってる。
***
さて。
僕自身、内面の言語化なんてもともと全く得意じゃなかったし、コーマワーク(昏睡状態の人との非言語のワーク)とか誰もやっていない頃にせっせとやってたくらい、非言語のコミュニケーションのほうが向いていると思っていた人間なんですよね。
でもその時代は、好みや価値観や、なんなら生きるためのOSが丸ごと違うパートナーと、共に生きていくということは、想定されていなかった。
大して言葉を交わさなくても必要な分くらいは分かり合える友人はいるし、
だからパートナーとなる人だって、ちゃんと選べばそのくらい通じるしわかるでしょ、
と思ってた。
けれど、そうじゃないんですよね。
そんな人とは惹かれ合わないというのが、人の性質なのだとわかってきた。
思考でごちゃごちゃになってしまうのではなく、
自分の中がシンプルになる、内面の言語化。
これがとにかく、鍛えられるといい。
そしてそれをお互い助けられるような仲間に囲まれていたら最高。
ひとりじゃなかなかできない。
でも仲間と一緒に、気持ちの名前を見つけていくなら、だいぶ容易になる。
なので、あきらめずにぜひ取り組んでみてください。
こころから応援しています。
ちなみに結婚3.0を身につけたい人たちに、こういう環境を用意できるようにとがんばってますよ!




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